後悔しない腕時計の選び方-スウォッチグループ3-

後悔しない腕時計の選び方-スウォッチグループ3-

世界最大の時計グループ「スオッチグループ」

そんなグループの中に、燦然と輝く1つのブランドがある。

「Breguet(ブレゲ)」

今回はそんなBreguet(ブレゲ)を紐解いてまいります。

Breguet(ブレゲ)の歴史

創業者はアブラアム・ルイ・ブレゲ。
彼については余りにも多くの事を語らなくてはならない為、
別に枠を設けます。

Breguet(ブレゲ)の創業は1775年まで遡ります。
顧客の一部には、かのマリー・アントワネットや
ナポレオン・ボナパルトが居たというのですから、
それだけ富豪や多くの著名人達が挙って、ブレゲの時計を求めました。
(他にも、ウィンストン・チャーチル、アーサー・ルビンシュタイン、
オルレアン公爵、ジョージ3世等、驚く程著名人ばかり名前が出てきます)

創業者のブレゲの死去後、
3代に渡ってBreguet(ブレゲ)としてのブランドは存続されます。

1970年、宝石商であり、現在もブランドとして存続する
ショーメがブランドを買い取る形で一旦落ち着きます。

その後、PPRがショーメごとブランドを買い取ったものの、独立。
投資会社のイベントスコープによって売却された後に、
現スウォッチグループへと買収され、現在の状態に落ち着きました。

アブラアム・ルイ・ブレゲ

天才時計師。

そう呼ばれて何の異論がない人物は、彼くらいではなかろうか。

時計の歴史を200年早めたと呼ばれるその功績は、
時計の技術は疎か、装飾芸術までに至り、
今日に存在する高級時計の多くに彼の発明が採用されています。

取り上げるとそれはもう驚く程沢山あるのですが、
今回は折角なので1つ1つ取り上げていきましょう!

天才時計師ブレゲが発明した技術・装飾の数々

自動巻き機構

現在では至極当たり前となった
機械式腕時計のぜんまいを腕の振りでローターを利用し巻き上げる機構。
当時は腕時計などと言うものはなかったので、
主に懐中時計に搭載されていました。

その大本となる機構を既にブレゲは開発していました。

懐中時計はナポレオン・ボナパルトに利用された事でも有名で、
エジプト遠征の際にも、自動巻き機構が搭載された懐中時計を持参した程でした。

当時の名前はペルペチュエルと呼ばれていました。

ブレゲ針とブレゲ数字

ブレゲ数字はアラビア文字を斜めの書体にした、ブレゲ独特の数字表記です。
昨今はBreguet(ブレゲ)以外ではあまり見ませんが、
一昔前の時計、特に壁掛け時計はこれを模した時計が多くありました。
視認性も良く、それでいてエレガントさを感じさせる文字は、
独特の魅力があります。

ブレゲ針は針のデザインとして最も特徴的と言えるかもしれません。
針の先端の少し手前に穴を開けており、
それが月を思わせる形になっています。

Breguet(ブレゲ)の時計と言えばこの針と言っても過言ではない程、
殆どの時計がこの針を採用しています。
また、他ブランドでもこの針を参考にしている時計は数多くあります。

リピーター

17世紀には既にリピーターと呼ばれる音を鳴らす時計は出来上がっていました。
その精度は徐々に高まり、15分刻みだったものが、
やがて分単位で時間を知らせる事が出来るまでに成長。

そうなってくると、次は音に拘る職人達が多くなりました。
そんな中、ブレゲはそれまでのリピーターとは一線を画す、
ゴング機構を開発。
時計の地盤に交差する様に板バネを張り巡らせたリピーターは、
繊細且つ綺麗な音を出し、時計の厚みを減らす事にも成功しました。

現在あるミニッツリピーターのほぼ全てが、
このブレゲが開発したゴングと同じ構造を使っています。

パーペチュアルカレンダー

閏年すらカウントし、時計の所持者が全く弄る必要のないカレンダー。
それがパーペチュアルカレンダーです。

永久カレンダーとも呼ばれるその機構は、
コンプリケーションウォッチの1つにも数えられる程、
複雑で優れた職人でしか作る事が出来ない技術の1つです。

トゥールビヨン

ブレゲといえばこれと言っても過言ではない程の大発明。
それがトゥールビヨンです。

腕時計と違い、当時の懐中時計は常に一定の向きで保存されており、
(ポケット等に入っている状態が長い)
姿勢差によって精度が大きく狂うのが問題の1つでした。

それを根本から変えようと考えたブレゲは、
脱進機自体を回転させてしまうという発想に至ります。
脱進機を回転させてしまえば、時計本体が常に一定の向きであっても、
脱進機がその影響を受ける事はないからです。

発想そのものが恐ろしく柔軟で、
更にそれを自分の手で完成させてしまうブレゲには脱帽するばかりです。

因みに、この機構もコンプリケーションウォッチの1つです。

ギョーシェ彫り

恐ろしい程正確で、恐ろしい程鋭角で、恐ろしい程美しい。

それがBreguet(ブレゲ)のギョーシェ彫りの特徴です。

そんなギョーシェ彫りを初めて採用したのもブレゲだと言われています。

元は光の反射を防ぎ、より時計の視認性を高める為に使われた技術の様です。
本来はそこに芸術性など必要ないかもしれませんが、
それを芸術の域にまで高めてしまう辺りに、ブレゲの職人魂を感じますね。

ケースのフルート模様(コインエッジ)

時計のケース側面に施された、連続してつけられた細かい溝。
これもBreguet(ブレゲ)の特徴の装飾の1つです。
他の時計との区別をはっきりさせる為の他に、
当時は金製の時計が大半だった為、
ケースの端を削って金を回収される事を防ぐ為の知恵でもあったそうです。


この他にも、クロノグラフの原型だったり、世界初の腕時計だったりと、
本当に多くの技術や装飾をブレゲはこの世に残しています。

Breguet(ブレゲ)の時計の数々

Breguet(ブレゲ)の時計は一度手にしてしまうと、
その美しさにすぐ魅了されてしまう程美しい時計が多いです。

中でもやはりクラシックは鉄板中の鉄板。
ギョーシェ彫り、コインエッジ、ブレゲ針と、
96時間という素晴らしい程長時間のパワーリザーブ、
ひげぜんまいには最新技術のシリコン素材を使用し、
耐磁性も高い。
正しくすべての機械式腕時計のお手本の様なモデルです。

クラシックと対を成す、トラディション。
そこには、創業者アブラアム・ルイ・ブレゲへの原点回帰への想いと、
未来を見据える想いが垣間見られるモデルです。
Breguet(ブレゲ)の発明した機構を敢えて文字盤側に見せ、
そこに現代風のデザインを施した、
新しいBreguet(ブレゲ)を体現しています。
オフセンターの時分針文字盤にもしっかりギョーシェ彫りが施されている辺り、
並々ならぬ拘りを感じさせてくれます。

最後に1つ。どうしてもご紹介したかったモデルです。
筆者は実物を手にとった時、
腕時計でこんなに感動するとは思いませんでした。
文字盤の世界地図の精巧さ、ムーンフェイズの素晴らしさ、
そして何より設定した都市の時間に8時のボタンを押す事で、
瞬間的に針が飛び時間を知らせる機構。
どれを取っても、素晴らしく、Breguet(ブレゲ)の底力を感じるモデルです。

まとめ

  • 天才時計師ブレゲの技術や装飾は現代でも尚生き続けている。
  • ブランドとしては紆余曲折あったものの、
    現在でも、高級時計の筆頭としてあげられる程ブランド価値は高い
  • クラシックは使いやすく実にBreguet(ブレゲ)らしいモデル

今回は老舗ブランドBreguet(ブレゲ)をご紹介しました。

アブラアム・ルイ・ブレゲの凄さは言わずもがなですが、
それ以上に現代のBreguet(ブレゲ)の意地を、
最新モデルでは感じ取る事が出来ます。

勿論、決して気軽に購入できる価格帯ではありませんが、
その素晴らしさは折り紙付きです。

腕時計カテゴリの最新記事