後悔しない腕時計の選び方-クオーツ式腕時計をもっと知る3-

後悔しない腕時計の選び方-クオーツ式腕時計をもっと知る3-

電池で動き、ICで制御され、コストパフォーマンスに優れた腕時計

「クオーツ式腕時計」

前回まで、そんなクオーツ式腕時計の歴史や魅力についてお届けしました。

では、クオーツ式腕時計には一切欠点などないのだろうか?
実は、重大な欠点も抱えているのです。

今回は、そんなクオーツ式腕時計の欠点を紐解いていきます。

クオーツ式腕時計の欠点

時計のパーツ(ムーブメント)が無くなれば修理不可能

クオーツ式腕時計独自の欠点は、良くも悪くもICに頼り切っている点。

IC=電子回路なので、いくら耐久性が高いとは言え、寿命があります。
IC制御なので、代替え品が殆どなく、
自分が使っている製品のパーツ(ムーブメント)が無くなれば、
それ以上修理は不可能になってしまいます。

メンテナンスさえしっかりすれば、数十年使う事も可能な機械式時計に比べ、
メーカーのパーツ在庫が無くなった時点で、故障したら2度と直ることはありません。

針が細い・動作が遅い

実は、これも意外と重大な欠点だったりします。

確かに正確性は高いIC&ステップモーターですが、
このステップモーター、針を動かせる力はそんなに強くありません。

一度クオーツ式腕時計を分解された方はご存知かと思いますが、
クオーツ式腕時計に使用されている針は驚く程細く、そして軽いものが多いのです。

細いという事は、時計を見た際の視認性(見やすさ)が下がり、
デザイン的にも遊びがなく、没個性なイメージ繋がりかねません。

また、様々な機能を搭載しやすいクオーツ式腕時計ですが、
その機能を使う際、動く針の速度が機械式時計と比べると雲泥の差で遅いです。
ICというスマートな心臓部が時計本体のスマートでない動作を生み出すという逆転現象は、
やはりマイナスイメージにも繋がります。

勿論、欠点を補う時計もあります

例えば、SEIKOの最高クラス「グランドセイコー」のクオーツ式腕時計(キャリバー9F)は、
そのクオーツ式腕時計の欠点を補うツインパルス制御モーターを採用し、
クオーツ式腕時計ながら太い針を動かす事に成功していいます。

他にも、クオーツ式腕時計としては最上級の精度を誇り、
年差が±10秒、つまり1年間にたった10秒しかズレないという高精度。
時計そのものの仕上げもほぼ欠点がない、普段使いの時計としては最高クラスの一品です。

動作の素早さでは、シチズンの「アテッサ」(キャリバーF900)は、
他の追随を許さない驚きの速さを実現しています。

これは動画や実際に手に取って見てもらった方が判るのですが、
様々な機能を備えた時計で、ここまで針の動きがスムーズな時計は中々ありません。

面白みのない秒針の動き(ステップ運針)

以前解説した通り、基本的にクオーツ式腕時計は1秒間に1回、秒針を動かします。
これは「グランドセイコー」のクオーツ式腕時計(キャリバー9F)や、
スイープ運針が特徴の「ブローバ」等、一部を除いてどのクオーツも共通です。

一方、機械式時計は、4振動、5振動、6振動、8振動、10振動と、
1秒間に動く針の回数が時計によって様々で、
それが独特の個性を生み出す事にも繋がっています。

低い振動数(ロービート)なら、ゆったりしたイメージを。
高い振動数(ハイビート)なら、正確でキリッとしたイメージを。
針の動きだけでも、しっかりと個性が出ます。

クオーツ式腕時計は1秒間に1回の動きなので、どの時計も同じ印象は拭えません。

資産価値は期待出来ない

機械式時計は、物によっては工芸品・美術品としても捉えられ、
発売時よりも値段が格段に跳ね上がる事も良くあります。

一方、ICで制御されている上、美術品としては機械式時計と比べると格段に劣るクオーツ式腕時計が、
発売後、値段が跳ね上がる事はほぼ有り得ないと言っても過言ではありません。

まとめ

全3回に渡ってお届けしたクオーツ式腕時計特集。如何でしたでしょうか。

お読みになった方なら判るかと思いますが、
正直に言うと、初めて腕時計を買うならほぼクオーツ式腕時計を買って間違いありません。

特に、記事内で何度も登場した「グランドセイコー」のキャリバー9Fは、
数あるクオーツ式腕時計の中でも名機中の名機であり、
使いやすさ、精度、見易さ等どれを取っても素晴らしいです。
特に見易さは、体感して見ないとピンときませんが、
一度腕に着けてみればその視認性の素晴らしさは、他の追随を許しません。
価格は通常のクオーツ式腕時計よりも格段に高いですが、その価値は十二分にあります。

また、ソーラー電波時計も初めて買う腕時計にはオススメです。
中でもシチズンのソーラー電波時計は、受信感度も高く、
ソーラー充電の精度も素晴らしいので、一度使えば手放せなくなる事間違いなしです。

コストパフォーマンスならGショックも負けていません。
何よりほぼ壊れる事はないその堅牢度は、唯一無二の素晴らしさです。

日本製の時計ばかりご紹介しましたが、それもそのはず、
クオーツ式腕時計は日本のお家芸。
安さだけを求めれば他にも沢山選択肢はありますが、
満足度を考えると、これら3メーカーの時計を選べば、
きっと長い間相棒となってくれる事でしょう!

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