後悔しない腕時計の選び方-CITIZENその5-

後悔しない腕時計の選び方-CITIZENその5-

いよいよ最後となりました。今回も取り上げるのは

「CITIZEN(シチズン)」です。

最後を飾るに相応しいCAMPANOLA(カンパノラ)も登場します。
少々長くなってしまいますが、ご了承ください。

XC(クロスシー)

働く女性の為のブランド、それがXC(クロスシー)です。

CITIZEN L(シチズンエル)との違いは、機能的で、使いやすい事。
ワールドタイムや電波受信機能を搭載したモデルも多く、
文字盤にきちんと時字(1時間単位の数字)が刻印されているモデルが多い事です。
チタン製で軽いモデルも多数あり、アクティブに働く女性にぴったりなブランドになっています。

ここからは筆者オススメのモデルをご紹介。

チタン製としては異例のサクラ色のモデル。
ピンクゴールドともローズゴールドとも違う、
淡いピンクが出せるのはCITIZENくらいでしょうか。
文字盤に近づくにつれ、グラデーションになっており、
同タイプの中でも時計そのものにしっかりと表情がある為、
季節問わず使いやすいモデルになっています。
ワールドタイム機能と電波受信機能を搭載しているので、
普段の時刻合わせがいらないだけでなく、渡航時もちょっとした操作だけで時刻合わせが可能。
アクティブな女性にぴったりなモデルです。

こちらは縦長のトノー型タイプのモデル。
シンプルですが、見やすく使いやすいのが特徴。
ステンレスなので、重量が55gとレディースモデルとしてはそれなりにありますが、
トノー型は腕にフィットしやすいのでそこまで気にならないと思います。
電波受信、ワールドタイム機能もしっかりと搭載。

最後に紹介するのがこちらの限定モデル。
レディースモデルとしてはケース径36mmとやや大振りではありますが、
その分プッシュボタンが付き、操作性が格段に良くなっています。
裏面に刻まれた「Believe in yourself」は正に最前線で働く女性にピッタリ。
革ベルトも付属しており、そちらに変えると更に出来る女性感がアップします。
文字盤も精悍でスッキリとした印象を受けるので、
ビジネスでも安心して着ける事が出来ます。

エコ・ドライブ Bluetooth

CITIZENのメインブランドの最後を飾るのがこちらの「エコ・ドライブ Bluetooth」
元は限定モデルのみからスタートしたブランドですが、
年を重ねる毎に、CITIZENの定番ブランドに落ち着きそうな勢いです。

スマートフォンとBluetoothでリンクしながらも、その操作や表示は全てアナログでこなします。
光充電式ながら、省エネルギー設計により、充電を気にする必要は殆どありません。
エコ・ドライブの真価が判るブランドですね。

筆者オススメのモデルもご紹介。

こちらは初代エコ・ドライブBluetoothに近いカラーリングが特徴なモデル。
初代は限定モデルでしたが、こちらは通常モデルになっています。
バンドはウレタン製なので夏場でも気にせず存分に使えます。
やはり目を惹くのはグリーンの各針。視認性も高く、
カッティングが施されたサファイアガラスとも相性抜群です。
やや癖のある文字盤ではありますが、それも味に感じるのではないでしょうか。
割と感覚を開けて文字が散りばめられている分、
慣れればこのタイプの方が使い勝手が良かったりします。

こちらは実にスタンダードなクロノグラフ風な文字盤が特徴のモデル。
ベゼル部の青文字が、普通のクロノグラフではない雰囲気を演出しています。
CITIZENの時計を他にもお持ちの方なら、このモデルの方が見慣れた文字盤なので、
使い勝手はこちらの方が良いかもしれません。
普通の文字盤なのに実はBluetooth搭載というギャップも面白いですね。
こちらのタイプはベルトが革なのですが、

ベルトがチタンのモデルもあります。
年中利用したい方はベルトがチタンのモデルの方がオススメです。
汗をかいたとしても、チタンモデルならサッとふくだけで良いですし、
ベルトだけを洗う事も割と簡単に出来るので、衛生的にも心配ありません。

CAMPANOLA(カンパノラ)

真打登場!?CITIZENが誇る唯一無二のブランドが「CAMPANOLA(カンパノラ)」です。

CITIZENの中では価格帯も、機能も、サービスも、その全てが特徴的。
時代のニーズに併せて淘汰されたものが、その時代を超えても愛される様に起こされた、
CITIZENの中でもかなり異端児な扱いを受けてきたブランドです。

ラ・ジュー・ペレ社が支えるカンパノラメカニカルコレクション

CAMPANOLA(カンパノラ)のコレクションの1つにメカニカルコレクションという
自動巻き式機械式腕時計のシリーズがあります。
その機械式腕時計のムーブメントを担当しているのが、
2012年にCITIZENが買収したラ・ジュー・ペレ社のムーブメントが使われているのです。
ラ・ジュー・ペレ社の買収に関しては簡単に第1回目の記事で紹介しております。

ラ・ジュー・ペレ社が作るムーブメントの特徴は、装飾性の高さです。
元々ETAやSELLITAといったムーブメントを半完成品から仕上げる事を得意としている会社なので、
カスタマイズについてはお手の物。
カンパノラに搭載されているムーブメントにも、その手腕が存分に発揮されています。
特に独特の網目模様が入った装飾、コート・ド・ジュネーブには定評があります。

また、多くのモデルには日本の伝統工芸、漆を文字盤に採用しています。
全てが職人の手作業によってつくられており、同じものは2つとありません。
限りなく同じにする事も出来るはずなのですが、敢えて個性を出しているそうです。

こちらのモデルはその漆文字盤の代表的モデル「琉雅」
電気鍛造という技法で加工された文字盤上に、更に漆を塗布、研磨。
美しい輝きは手作業だからこそ出来る正に職人技を感じさせる1品。
カンパノラの漆文字盤モデルはそのどれもが本当に息をのむ程美しいですが、
その中でもこの琉雅はずっと見ていたいと思える程洗練された文字盤だと思います。

CITIZENらしさ全開のコンプリケーションコレクション

ここからは全てクオーツ式腕時計のコレクションになっていきますが、
先陣を切るのがこのコンプリケーションコレクション。

コンプリケーションとは、
スプリットセコンドクロノグラフ、
パーペチュアルカレンダー、
トゥールビヨン、
ミニッツリピーター、
上記4つの機能の事を指し、
また、その中のいずれか複数の機能を持ち合わせている時計の事を
「グランドコンプリケーション」と呼びます。

通常、機械式腕時計のグランドコンプリケーションモデルとなると、
安くても数百万円。高いものだと数千万円と、腕時計の中でもトップクラスに高額な時計になります。
その高級になりがちなグランドコンプリケーションの機能を、クオーツ式で再現する事により、
価格を抑え、且つ日常的に使いやすいものにしたのが、
このグランドコンプリケーションクオーツムーブメントです。
このムーブメントの場合は、ミニッツリピーター、
パーペチュアルカレンダー、スプリットセコンドクロノグラフを搭載しています。

このムーブメントは、元々東京・銀座にある複数の時計屋からの
依頼により開発が始まりました。
当時はCITIZENのコレクションにもラインナップされていたのですが、
CITIZENがエコ・ドライブを中心に舵取りをした為、
ラインナップから完全に外されていました。(今でも国外コレクションの一部には採用)
それを、カンパノラのコレクションに加えた事で定番化し、
今ではカンパノラを支える重要なコレクションの1つになったのです。
しかし、徐々にこのシリーズも終焉へと向かっているのかもしれません。
事実、人気モデルは軒並みラインナップから姿を消し、
今ではほんの一部が残るのみとなっています。
筆者も大好きなコレクションなので、これからも長く続いてくれると良いのですが・・・。
特に人気が高く、筆者もオススメのモデルをご紹介。

人気モデル筆頭がこの紺瑠璃。
名前の通り、鮮やかな紺色の文字盤が最大の特徴。
カンパノラお得意の漆塗り文字盤で、光の当たり具合により様々な表情を見せてくれます。
ムーンフェイズも特徴的で、満月の時には2パターンのお月さまが顔を表します。
カンパノラらしいドーム型のサファイアガラスも、時計の美しさに一役買っています。

既に新品は在庫のみとなっていますが、
カンパノラコンプリケーションコレクションで最も人気が高かったモデルがこの「そに鳥」
カンパノラの存在をこの時計で知った方も多いのではないでしょうか。
文字盤の美しさは文句なく素晴らしい。
グリーンの文字盤が流行になってきた昨今。
何故ラインナップから外したのかと疑問を感じずにはいられません。

最後にご紹介するのはミニッツリピーターモデル。
とは言っても、実際にはパーペチュアルカレンダーも備えているので、
一応グランドコンプリケーションと呼んでも良いかもしれません。
面白い事に、上記グランドコンプリケーションとこのミニッツリピーターモデルとでは、
ミニッツリピーターの音の響きが違うのです。
両方とも電子音に変わりはないのですが、こちらのシリーズの方が音の響きが綺麗に聞こえます。
文字盤もグランドコンプリケーションよりも若干見やすくなっています。

宇宙を楽しむクオーツ、コスモサイン

星座版や月齢版を搭載したモデルのみで構成されたコレクション。
クオーツ式腕時計で文字盤を動かす事には恐らく相当苦労したはずです。
何度となく説明していますが、クオーツは物を動かす力が弱い為、
(頑張れば出来るが、電池消費量が多くなり、結果的に電池交換が頻発する)
これだけ装飾を施した文字盤を回転させるには、かなりの力が必要になります。
にも関わらず、電池寿命はしっかり3年を維持する辺り、CITIZENの技術力の高さが判ります。

こちらが代表的なモデル。
4.8等星以上の恒星が1,000以上描かれており、他にも、星雲や星団もレイアウトされています。
この時計をすれば、空を眺める事も楽しくなりますし、
例え空が曇っていたとしても、腕元にある小さな宇宙を楽しむ事が出来ます。
まさにCAMPANOLA(カンパノラ)と呼ぶに相応しい楽しみがつまったモデルです。

エコ・ドライブと漆の合わせ技。エコ・ドライブコレクション

カンパノラのエコ・ドライブは通常のエコ・ドライブよりも見た目が一段と美しくなっています。
そのワケは、配置されたソーラーセルの場所が、文字盤上ではなく、
文字盤サイドの見えにくい部分に集約されている事。
通常は光を透過しやすい素材を使わざるを得ない光充電ですが、
中央部に配置せず、サイドに配置する事により、
文字盤上の殆どを自由にデザインする事が可能になりました。
カンパノラお得意の漆塗りも勿論採用。
一時期はエコ・ドライブコンプリケーションウォッチもラインナップされていましたが、
現在はラインナップから外されています。

エコ・ドライブモデルの代表といえばやはりコチラのモデル。
エコ・ドライブ搭載とは思えない程、重厚感のある文字盤と、
金粉と漆で再現された宇宙が何とも魅力的。
12時位置には日付表示を伴った太陽の様な明るい放射上の細工が、
6時位置には、独特な表現のムーンフェイズも備わっており、
文字盤上で1つの宇宙を表現しています。

柔らかい文字盤とムーンフェイズが心を和ませるムーンフェイズコレクション

最も新しいコレクションがこのムーンフェイズコレクションです。
カンパノラの不満の1つに、大き目のケースサイズが挙げられていました。
このムーンフェイズコレクションは小ぶりなケースサイズになっており、
女性でも着けられる程のサイズ感と柔らかみのある文字盤が特徴的です。

中でもオススメはこちらの限定モデル。
電気鍛造で細工された波目模様の白蝶貝文字盤と、
漆塗りで表現された星空が見事にマッチしています。
デュラテクトDLCを施したブラックのケースが、文字盤の美しさを更に引き立てます。
世界限定120本と、希少性も高く、唯一無二の存在感があります。

まとめ

  • アクティブな女性にはCITIZEN L(シチズンエル)よりもXC(クロスシー)がオススメ。
    特に渡航が多い方にはワールドタイム機能が便利です。
  • 徐々に定番化してきたエコ・ドライブBluetoothはスマホとリンクさせたい方に打ってつけ。
    省エネ技術に優れた実にCITIZENらしい腕時計です。
  • カンパノラは個性を出したい方にこそ勧めたいブランド。
    漆文字盤の良さは写真だけでは絶対に伝えきれません。
    是非お店に立ち寄って実物をご覧ください

XC(クロスシー)は多機能なレディースウォッチ。
今まで時計を使っていなかった働く女性の方に是非手に取ってもらいたいブランドです。

一方エコ・ドライブBluetoothは今後が楽しみなブランド。
スマートフォンとのリンクは無限の可能性があるので、今後の発展が楽しみです。

非常に特徴的なカンパノラはCITIZENのラストを飾るに相応しいブランドです。
紆余曲折あり、今後も多分紆余曲折ありそうなブランドではありますが、
やりたい放題やってくれる事を今後も期待します。

今回でCITIZENの記事は終わりです。
次回は国内メーカーを締めくくるCASIO(カシオ)の登場です。

腕時計カテゴリの最新記事