後悔しない腕時計の選び方-CITIZENその2-

後悔しない腕時計の選び方-CITIZENその2-

前回はCITIZENの歴史や傘下会社のブローバを中心にお届けしました。

今回はその続きから。今回も取り上げる会社は

「CITIZEN」です。

フレデリック・コンスタント

1988年創業と、時計会社としては割と新興会社です。
新興会社としては珍しく、自社製のムーブメントを所持しているのが大きな特徴。
2016年にCITIZENの傘下になり、業界を驚かせました。

特に有名なのはムーブメントの心臓部「テンプ」の動きが見える小窓を付けた「ハートビート」
今では多くの時計会社も採用するデザインですが、
1994年に登場したこの時計の初出は何とこのフレデリック・コンスタントでした。
本来は商標登録をして、自社独自のモノにする予定が、
申請者の勘違いにより商標登録は行えず、結果的に専売特許には至りませんでした。

非常に挑戦的なブランドで、機械式腕時計とスマートウォッチを融合させた、
「ハイブリッド マニュファクチュール」なるものも開発。
動作は機械式、機能はスマートウォッチと言う、ガジェット好きな男心を擽りすぎる、
ある種狂っている腕時計を作っちゃったりしていいます。

筆者の主観ではありますが、どの時計も装飾性と価格のバランスが優れていて、
所有感も高めてくれるので、
機械式腕時計に慣れ親しんだ方にも打ってつけのブランドだと思います。

特に価格に関しては挑戦的でもあり、最近では、
パーペチュアルカレンダートゥールビヨンを300万円を切る価格帯で提供する等、
「良い物を適正な価値で」の信念を情熱を持って貫いており、非常に好感が持てるブランドです。

フレデリック・コンスタントの魅力的なモデル

ここからは筆者オススメのモデルをいくつかピックアップ。

やはりハートビートは外せません。
その中でも自社製ムーブメントを使ったモデルがコチラ。
文字盤のギョーシェ彫りは柔らかいタッチで付けられており、
時計のフォルムと秒針がない事も相まって非常に穏やかな印象を与えてくれます。
価格とのバランスも良く、満足度も高い時計です。
因みに、自社製ムーブメントを使っているモデルは
ほぼ全てモデル名にマニュファクチュールと表記されています。

コストパフォーマンスを考えるならこちらの時計がオススメです。
フレデリックコンスタントの中でも低価格且つ自社製ムーブメント。
標準的なサイズ、文字盤のギョーシェ彫り、見やすいブレゲ針。
スタンダード過ぎるかもしれませんが、
だからこそフレデリックコンスタントの魅力も感じ取り易いモデルだと思います。
ギョーシェ彫りが控え目なので、落ち着いた場所に身に着けていきたいですね。

今では作る会社も少なくなってきたワールドタイム機能を備えた腕時計。
文字盤の世界地図もオシャレですし、青の文字盤がキリっとした印象を与えてくれます。
色違いのグリーンも発売されましたが、このグリーンもまた青とは違った発色でこれまた美しい。
裏面の仕上げも申し分なく、価格帯を考えるとコスパは高いです。
個人的に、いつも欲しい物リストの上位に常にランクインし続けており、
自由なお金があれば間違いなく既に購入しているモデルです。

 

最後にご紹介したいのは、商品画像がなくて申し訳ないですが
クラシック パーペチュアル カレンダー トゥールビヨン マニュファクチュール。
2018年9月発売予定となっており、その価格も税込みで2,826,360円と、
プチコンプリケーションウォッチとしては驚くべき低価格を実現。
当然、筆者に気軽に買える価格帯ではありませんが、
実際に特別展示で実物を見た限り、この価格は安すぎるのではないかと思う仕上がり。
ギョーシェ彫りはフレデリックコンスタントらしく柔らかい仕上がりなので、
流石に他ブランドの様なエッジの効いたギョーシェ彫りではないですが、
却ってフレデリックコンスタントらしくて素敵に思えました。
そして、やはりトゥールビヨンは見ていて飽きません。
価格が軒並み上昇している時計業界の中で、
ここまで頑張る企業があると応援したくなります。

アーノルド&サン

CITIZEN傘下のブランドで際立って高価な高級時計ブランドがこの「アーノルド&サン」です。

起源はなんと1764年。時計師ジョン・アーノルドが英国国王キングジョージ3世の為に、
ハーフクオーターリピーターを開発した事から歴史は始まります。
ジョン・アーノルド、そして息子のロジャー・アーノルドが死去後、
暫くの休眠を挟んで、1995年に、ブランドは復活します。
その後、プロサーグループに属し、後にCITIZEN傘下へと収まるのは前回までにお届けした通りです。

アーノルド&サンは、その製造・組立てをほぼ全て手作業で行っています。
部品の仕上げまで、丹念に加工が施されており、非常に洗練されています。
ねじ1つまで加工がされており、その美しさに妥協は一切ありません。
それは、文字盤や裏面を見れば一目で判る程で、思わずその美しさにため息が漏れてしまう程。

完全なマニュファクチュール(全てを自社で生産出来る)であり、
それでいて、その完成度の高さとは比例せず、
価格は出来る限り控え目に抑える様心掛けている徹底ぶり。

例えばこちらの時計。

 

トゥールビヨン、クロノグラフ、パラジウムケース。
シンプルながら美し過ぎる文字盤。
裏面はシースルバック。青焼きネジを初め、
恐ろしい程の美しさを誇るペルラージュ装飾、
エッジの効いたコート・ド・ジュネーブ装飾、ローター部のエングレービング。
どこを見ても紛れもない一級品でアーノルド&サンの魅力が堪能出来ます。

特徴的な針の動きを間近で楽しめるDSTBもアーノルド&サンらしいモデル。
機械式でありながら、敢えてステップ運針の様な動きを見せる秒針が面白い。
歯車のダイナミックな動きを存分に楽しめます。
立体的な構造は、水面に水滴が落ちるかの様です。
これは是非動画もご覧になってください。

他にも、恐ろしい程巨大で鮮明に描かれた月で
ほぼズレる事がないパーペチュアルムーンフェイズを備えた
「HM パーぺチュアル ムーン」
これも是非動画でその繊細に描かれた月の質感をご覧になってください。
実物は、より一層美しいです。

まとめ

  • コストパフォーマンスに優れたフレデリック・コンスタント
  • 高級腕時計でありながら、価格を抑え、美しさは世界トップレベルのアーノルド&サン

CITIZEN傘下の2ブランドを今回はご紹介致しました。
アーノルド&サンに関しては、どの時計も100万円を超える高級腕時計ですが、
その実は、価格が数倍高くてもおかしくない程美しいモデルばかりです。
これは実物を見るともっと体感出来ると思いますので、
機会があれば是非展示会等に足を運んでみてください。

一方、フレデリック・コンスタントは、比較的手の届きやすい価格帯ながら、
その職人魂に感嘆する程、素晴らしいモデルが多いです。
特に自社製ムーブメントを使ったマニュファクチュールと名付けられたモデルは、
決して購入した事を後悔しない、コストパフォーマンスに秀でたモデルばかり。
記事タイトル、後悔しない腕時計に相応しいブランドの1つだと思います。

次回はいよいよ本丸、CITIZENのブランドをご紹介していきます。

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